土地改良区は、農業生産を行う上で欠かせない用排水施設の整備・管理や農地の整備、いわゆる土地改良を目的として設立された農家の人たちの組織です。
具体的な活動としては、農業を営む上で必要な用水を確保するための水源の確保や用水路の整備・管理と水田や畑地の整備などを行っています。
このような活動により、全国に40万kmに及ぶ水路等のネットワークを形成し、農地を潤すことにより、安全で安心な「食」と「農」の基盤づくりを担うとともに、美しい農村を守っています。
また、農業水利施設や農業用水は、農業生産を支えるだけでなく、人々の暮らしや地域の環境に対してさまざまな役割を果たしています。
少し前まで、農村に住む人はほとんどが農家だったので、それらの施設や用水路の管理は農家が行ってきました。
最近の農村では、農家でない住民も増えてきたため、地域の農家や住民が協力しながら共同で管理していくことが求められています。